第11章 空白

「おーす黒崎！」

「…えーーっと……はじめまして？」





俺は今 学校に来ている。





だけど、ビックリしたのが





学校の連中が誰一人 ルキアと紫陽花のことを憶えてないって事実。





ルキアのいた机には…えーっと……桃原が。



紫陽花のいた机は…空席。





そして当然誰一人ルキアと紫陽花のことを口にする奴はいない。





ここにきて改めて俺は思い知った





これが尸魂界へ帰るってことなんだ










消えるんだ










この世界からも



人の心からも





あいつらの存在した事実のすべてが





消えて





失くなってしまう















まっしろに