第10章 二人ノ死神
夜の中を走るルキアは思いを巡らせていた
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「ねぇねえ、朽木さんて黒崎のこと好きなの?」
その言葉にルキアは飲み物を噴き出す
そして、笑顔で言った
「………………黒崎くんは…
ただのお友達ですわ!」
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好きだの嫌いだの
面倒なことだ
思慕の情も
親愛の情も
友情も
面倒なことだ
いずれ離れねばならぬ場所ならば
どれも枷にしかならぬ
思慕の情も
親愛の情もけ
友情も
本当に
本当に
面倒なことだ
まして
それを羨む感情など
どれも死神には
必要のない感情だというのに!!
…無様だ…
朽木ルキア…!