第8章 行方不明ノ死神
「ふぅ、よしっと」
虚退治を終えた一護はルキアと共に学校へ戻る
「「……………」」
「おい!何いつまでも黙ってんだよ気色悪ぃ!」
「な…!し、仕方ないだろう!?」
珍しく否定しなかったルキアに疑問をぶつける
「…アイツそんな強ぇのか?」
「………一護、お前はあの人を前に動けなかっただろう?」
「!あぁ、体が動かなかった。お前が初めて会った時にかけた術か何かか?」
「いや、あの人は何も術をかけてはいない。お前の体が紫陽花さんを"恐怖した"んだ」
「………」
「それに、………一護、あの人……生きていたらお前と同い年だ」
「……………………は?」
「…………」
「はァァァァァァァあぁああああ??!!」
しばらくの沈黙の後、一護の叫び声が響いた
── 空座第一高等学校 ──
『あ、おかえり〜』
「あ、あぁ」
「お、おぅ」
『なんかおかしくない?』
「「いえいえ、そんなまさかっ!」」
帰ってきた途端よそよそしくなった2人
『…?』
何がなんだか分からない壊牙
『…………私、帰る。』
機嫌を悪くした壊牙は鞄を手に持ち
「「「え?」」」
窓から飛び降りた……