第8章 行方不明ノ死神
休み時間、ルキアは一護に連れられ渡り廊下に居た
「おい、ルキア!!んだよお前そんな死人みてぇな顔して……それにアイツ誰だよ!お前の事知ってるっつーことはアイツも死神か?」
矢継ぎ早に質問する一護にルキアは応えた
「……あの方は、……"死神の死神"だ…!!」
「死神の死神?」
「あぁ、紫陽花さんは死神だが、本職は"死神を殺す"ことだ…!!」
「それがなんでお前がビビってんだよ、なんかしたのか?」
「私はお前に死神の力を譲渡した…これは"重罪"なのだ…!」
「!で、でもお前は俺の家族を助けるために…「そんなことは関係ないのだ!」」
『そう、そんなことだと思ってました♡』
「「!?」」
突如現れた壊牙に驚く2人
「ま、待ってく『でも、』……?」
一護は自分を遮った壊牙のセリフの続きを待つ
『…………』
壊牙は何も言わずルキアに近づく
一護は間に入ろうとするが体が"拒絶"し動かない
それを横目にルキアは身構える
壊牙はルキアの目の前で止まり言った
『私には"そんな死神のルール"なんて関係ない』
「「!?」」
壊牙の言葉に瞠目する2人
『ふふっ、だって私が"消す"のは私が"危険"って思った上で許可をとった人だけだから』
「なら、こいつを見逃してくれるのか?」
『うん?見逃すも何も、私は別に生存確認しに来ただけだし』
2人は黙り込む
『ほーら?授業始まるよー?…ってももうすぐ虚来そうだし授業行かないか?"死神代行"さん?』
「虚?でも、まだ「来た」え?」
「何度も言わすな莫迦者、虚だ。行くぞ」
そう言いルキアは手袋を嵌め一護を死神にする
『仕方ない、体保健室持ってくね〜?』
「あ、ありがとうございます紫陽花さん…!」
「お、おうっ、サンキューな!」