第3章 悪夢ノ始マリ
『わんわん!木の実たくさんとれたよ!』
『わんわん?また黒い人通ったね。わんわん見つからないでね?』
『わんわん、暑いね。川であそぼう?』
『わんわん、お手々みたいな葉っぱ。おもしろいねぇ』
『わんわん、雪だよ。つめたいねぇ』
『わんわん、また来たよ。ワタシが守ったげるからね?』
『わんわん、桜だよ。きれぇだねぇ』
『わんわん、今日はお天気だねぇ』
『わんわん』
『わんわん』
『………わんわんはワタシがまもるの。』
広がる血溜まり
『わんわんはわたさない。わんわんはワタシのおかさんなの。』
まだ幼い子に驚愕する■■
『わんわん、だいじょうぶだよ。』
『ワタシが護ってあげるから。』