第1章 【加州清光】赤い椿
「雨止んで良かった〜。」
私はさっと着物に着替え、朝餉の前にお風呂に入ろうと襖を大きく開けた。
清光「俺も一緒に入りたい」
清光は、私の肩に顎を乗せ甘えた声で言った。
「はいはい」
ふと、雨上がりの庭に咲いた赤椿が目に入る。
「あの花…清光みたい」
清光「赤椿?」
「そう。赤くてすごく綺麗」
雨に濡れた2輪の赤椿は寄り添うように咲き誇っていた。
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赤椿の花言葉は西洋だと
You’re a flame in my heart
(あなたは私の胸の中で炎のように輝く)
という意味らしいです。とても素敵ですね!