第6章 カロス地方の思い出
次の日の朝
朝一番にジム戦に行った氷空とカルムは見事にヒャッコクシティジムリーダーコジカに勝利し、サイキックバッジを手に入れた
そして二人で外に出ると
急に私達のホロキャスターがニュースを映しだした
何故かフラダリさんが映っている
「何だろう」
私とカルムはそれぞれホロキャスターを見た
「ホロキャスターを持つポケモントレーナー達よ心して聞いて欲しい…これより、フレア団は最終兵器を復活させ…我々以外を消し去り、美しい世界を取り戻す」
世界を消し去る…?
ふとフレア団のモミジが言っていた言葉を思い出した
世界が滅亡する様な言葉を話していたのはこの事だったのね
「…何も生み出さない輩が明日を食いつぶしていく…このままでは世界は醜い争いで覆われてしまうでしょう…繰り返します!我々フレア団は…」
世界は滅亡するって…兄さん達の夢がかなったばかりなのに
それに、カルムが居なくなるのは嫌だ!
「…フレア団以外の皆さん、さようなら」
フレア団のボス‥フラダリはニュース放送を止める
「何…これ…こんな事って」
「フラダリさん…何を言ってる?世界を浄化するって…フレア団以外を消すって…氷空?」
私はぶるぶると震えているのに気が付いたのかカルムが私の頭を撫でる
「大丈夫だから、一緒に最終兵器を食い止めよう?世界が滅亡するのが怖いのは分かる」
結局私とカルムは手分けしてフレア団のアジトを探して合流する事になった
カルムは私と別れる直前まで心配してくれていたが、私だって甘えてばかりではダメだな
こういう時こそ動かないと本当に世界が滅亡してしまう
ふと私は兄さん達に一応連絡しようとライブキャスターの方を出した
「兄さん?」
「どうしたの?氷空、悲しそうな顔をして」
クダリ兄さんだ
遠くの方ではクラウド達に見張られながら書類仕事を急いで片づけているノボリ兄さんも居た
クダリも片付けろと言う駅員さんたちも居る
画面の向こうはいつもと変わらないギアステーションの日常
「何でもない!只、兄さん達の顔が見たかっただけ!またかけるね!」
そう言って切ると私はミアレシティに向かった