第3章 始まり
カントーのチャンピオンはかっこよかった…
いつか挑戦してみたい、他の地方も見てみたい
「ねえ、デンチュラ、シャンデラ…私、旅に出てみたいと思うんだけどどう思う?」
この二匹は私が初めて育てたポケモンで
大事なパートナー
二匹は元気よく頷いてくれた
「ありがとう、後は」
少し過保護な兄さんたちを説得しなければ
そう思うと家事労働に移った…
…
…
…
「何ですって?」
「氷空本気?」
あ~これは反対フラグだわ
「ほかの地方に行って旅してみたいの!」
「ダメですよ、貴方は昨日10歳の誕生日を迎えられたばかりでしょう」
う…そうだけどさ
「氷空は鉄道好きだし鉄道員になれば?」
「そうですね!そうすれば」
何勝手に決めてるの、兄さんたちは
「嫌い」
「「え?」」
私の事はそうやって閉じ込めるんだ…
世界を見てみたいだけなのに
「兄さんたちなんて大嫌い!」
私はいつの間にか自宅を飛び出して小さい頃から通っていた車両基地に走って行った