第23章 ホウエン地方上陸
私とインゴさんは5時間に及ぶ船旅を満喫した後、カイナシティの外れにある港に着いた
「久しぶりのホウエン地方着いた―!」
「バトルフロンティア行の船はマダのようデスネ」
インゴさんは船の運航表を見ながら時計を見ている
私は周りをキョロキョロすると
「インゴさん!あそこにカフェがあるので休みませんか?」
海の科学博物館のすぐ近くにあるミュージアムカフェを指さすと
「そうデスネ」
私とインゴさんはカフェの中に入っていく
入り口が別で良かった…
博物館の入り口は赤い服の人たちで入れないもん
カフェの中に入ると…
「氷空!…あなた、氷空じゃないの?」
「本当だ!」
…そうだった!バトルシャトレーヌも来るんだっけ
「インゴさんもお久しぶりです」
ラジュルネ、ラニュイ、ルミタン、ルスワールの4人が私達の近くに来る
…あれ?4人
今回集まる人たちの中でカロス地方って一番遠いよね?
「ねえ、バトルハウスって4人ともいなくても大丈夫なの?」
4人は顔を見合わせると
そもそも私達の所にたどり着けるトレーナーが少ないから大丈夫と答えた
「いざとなったら暴風に乗って空を飛ぶで急いで帰るばい」
「それよりもサブウェイマスターとサブウェイボスの代表がインゴさんと氷空で驚きました」
ルミタンは私の方を見ると
「これから4ヶ月、宜しくお願いします」
そう言って何かの紙袋を持って見せてくる
「これって…何?」
何か嫌な予感がする
「この期間、貴方に着せてみたい洋服を作る為の布です」
流石、おしゃれな人が多いカロス地方
仕事が無い彼女たちは布と裁縫箱を持って来たらしい
私とインゴさんはちらっと時計を見ると
「もうそろそろ出航の時間なので急ぎましょうか」
「そうデスネ」
シャトレーヌの4人も急いで準備し始める
どうやら私達と同じ船に乗るらしい
高速船だから10分位しか乗らないけど
にぎやかな船旅になりそうだ