第15章 カルムと私と兄さん達
「兄さん達!」
私は駅員室に入ると双子の兄達を呼んだ
2人というか、その場にいた全員驚いた顔をしている
「氷空!」
わわっクダリ兄さん!急に抱き着かないでください!!
私は必死にクダリ兄さんを引き離すと
「一週間も休んでしまいすみません、ノボリ兄さん、クダリ兄さん」
深々と頭を下げた
「いえ、氷空は少し頑張りすぎなのでもう少し休んでもいいくらいです…それに、貴方には謝らなくてはいけない事がございます」
ノボリ兄さんは私の方に近づいてきた
「まだ貴方にあの時の話をするべきではございませんでした。」
そういうと私の頭を撫でてくる
「ううん、兄さんが謝る事は無いよ‥そのおかげで全部思い出した!」
その代わりに治癒と結界のアリスは使えなくなったけどねというと
「氷空、頑張りましたね」
「偉い、氷空」
兄さん達は2人して私を抱きしめてくる
5歳の誕生日を思い出した
でも、あの時とは状況も何もかも違う
そして
「カルム」
私は愛しい彼の事を呼んだ
折角、アルセウスが繰れた命だもの
そう思い時間を進めた