第8章 新たな日々
路地裏に着くと私より若干年上のお姉さんが勝負を仕掛けてくる
私もニンフィアを出すと勝負を開始した
難なく倒すと
「…やっぱり貴女ったらいいポケモン持ってるわね…一匹残らずぜーんぶ私に寄越しなさいな!」
そう言うとまたあの姿になる
私は念の為、結界のアリスを張っておく
ハンサムさんも出て来た
「ポケモン強盗犯!!私の助手には指一本触れさせん!」
あ~いや、結界はっている時点で大丈夫だから
まあいっか
敵は私に近づこうとするとハンサムさんに行方を阻まれる
「このハンサム、ポケモンなくても腕には覚えアリだ!悪人には容赦はせんぞ!」
そう言うと後ろからもこおがやってくる
いつの間にかついて来てしまっていたようだ
もこおは明らかに敵になついている
やっぱりこの子
「マチエール?マチエールなの?」
私は聞いてみると
もこおが殴られそうになる
結界を張って助けようとしたが間に合わず、ハンサムさんがもこおを庇って倒れてしまった
「ハンサムさん!」
「オマエ、キエロ」
敵は…マチエールは一体
「やめて!マチエール!」
「マチエールデハナイ…我ガ名ハエスプリ…」
エスプリ?マチエール何の冗談なの?
「答えて!マチエール!」
私は変わらずに問いかけると
エスプリと名乗る敵は悲鳴のような声をあげて逃げていった
私は負傷したハンサムさんを連れてハンサムハウスに戻って行った
私が治癒のアリスで治そうとすると断られてしまった
そのうえ、遅いからアサメタウンに帰るように促されてしまう
私が帰った後
「もこお、頼みがある…このメモをあの二人…氷空達に渡してくれないか…私とこれからの行動は危険と隣り合わせだ…皆に被害が及ばぬため…密かに行動する為…今は仮病を使って身を隠すのがベストなのだ…」
そう言うともこおにメモを渡す
「くっ…意外にダメージが大きかったか…しかし、急がねばならん…エスプリ…奴の正体は間違いなくマチエールだそして、あのスーツ…あれは、恐らく私が追っているホシの…急がねばマチエールが…やむえん…こうなったら奴を動かすしか…」
そう言いながら彼はハンサムハウスを後にした