第1章 死のその先に
「氷空!しっかりして!」
ごめんなさい…お母さん…
「ほら、君のアリス石を持って来たから‥もう少しの辛抱だ!」
ごめんなさい…お父さん…
私…もうアリス石があっても…
ほら…もう指先も動かない
声も出せないから…何も話せないよ
だんだんと両親の顔が見えなくなっていく…
一人であんな場所に乗りこまなきゃ良かったな
カロス地方のチャンピオンにだって挑戦してないし
お母さん達が挑戦したというサブウェイマスターって人たちにも会いたかった…
なので、
もし生まれ変わって時が巻き戻るような事があったら…
…
…
お母さん…お父さん…親不孝な娘でごめんなさい…
…
…
意識が薄らいでいく中…
「その望み…叶えてやろう」
と、何処からか声が聞こえた気がした…