第1章 [鬼舞辻　無惨]

ずるり、と、入っていた舌が抜かれたかと思うと無惨の指ではない、無機質な冷たさの物がぐぐぐっと、菊蕾を腸の中を押し広げて入ってくる。
ある程度質量があるソレを張り型だと実感したのは奥まで無惨が挿入しきってからのこと。

奥まで入り切ると、ビクビクと身体をまた震わせる。
トリは過呼吸気味になりながら強い刺激を受け入れ、呼吸を整え様とする。

すると、ぬるっと、また膣に無惨の舌が入ってくる。
「…ああっ、ぁんｯ…いや、やぁ…！」
強い快感に涙を流しながら辞めて止めてと懇願するが、その動きは止まらない。
むしろ張り型を動かす動きが早くなり、トリの反応を伺っている。

「ここが、良いのか？」
「ぁうっ、ぅんｯ…や、良く…なぃぃ…っ」
嘘を付け、締まったぞと、わざと実況をする無惨。

「や、やぁーｯ…顔、離してｯ…動き止めてｯ」
と、悲鳴にも似ている訴えを聞き流し、反応が良かった所を責め立てる。
うゔっと、唸り身体を硬直させたかと思うと、透明な液体を無惨に吐き出す。
驚いた無惨だったが、それを全部口で受け止め、ちゅう、じゅるっと、粘性の強い体液毎吸い上げる。
あぅ、あぅんっと喘ぎながら、トリが腰を振り続けて張り型の動きを辞めなければまた溢れてくる甘美な体液に身体が疼き、ぐちゅぐちゅと動きを暫く止めなかった。

ひっ、ひっと、短く息をしているトリ。
泣いているのかスンスンと鼻をすするような音もするが、うつ伏せだから確認しようのない事だ。

無惨…と、甘い声でトリが名を呼ぶ。
これ、取って欲しいと、かちゃんと手錠の着いた手を上げる。
無惨はトリに覆いかぶさり、カチャカチャと手錠を外す。

くんっと、腰を上げて無惨のそそりたった雄芯を自身の性器の入り口に当てがい、更にお尻を突き出してあっと、びくりと身体を晒せる。

ぐぐっと、膣のなかに押し込まれるが、同時に中の締め付けに眉間に皺が寄る。
ビクビクと、腹に力が入り腰をそらせる。

「お仕置きｯ、してくれるんでしょぅ？…後ろから…ぐちゅぐちゅ、突いて…ｯ…」
潤んだ虚ろな表情で後ろに振り返り、無惨を煽る。
その表情と匂いに更に雄芯に熱が集中する。
お前は立場を、わかっておらんのか。と、半ば飽きれた声と乾いた笑い声ががトリの後ろから聞こえた。