第19章 悔恨と踠きのドラコニア
美しくも、その実 傷を抱える海を後にした一行。
ローズは ようやくその傷に触れる事と相成りました。
さて、アズール達が 実は故郷を守る為に戦っていたのだと知った彼女は。
これから自分がどう動くべきなのか考えます。
ローズは 自分の身など顧みず、一度 城へ帰り 自ら国王に直訴する道を選びます。
自国の為に、出来うる限りの力を尽くさんとする彼女と過ごすうち、アズールの心も次第に解きほぐれて ゆくのでした。
これでようやく、全員が力を合わせる事が叶ったのです。
そんな、やっとスタート地点に立った彼らを 草葉の陰から見守る男の姿が。
数年越しに 再び、2人の運命の糸が また、ひと度 交わらんとしておりました…