第15章 忍び寄る海のギャング
リドルからの、思いもよらぬ愛の告白。
ローズは 彼の言葉を真摯に受け止め、どう答えを出すべきなのか 早急に考えておりました。
そうゆっくり時間をかけて考えている余裕は、彼女には残されていないからです。
あのドラゴンから受けた呪い。16歳の誕生日までに真実の愛を見つけなければ、彼女は長い長い眠りについてしまうのだから。
フロイドが口にしていた言葉が、ローズの頭の中にチラつきます。
恋人同士がする行為。それが、愛を見つける近道になると…。
元々、自由奔放な考え方を好むローズです。その事に対して、さして罪悪感はありませんでした。
リドルの事を、少なくとも好意的に見ている彼女は 彼に相談を持ちかけますが。
そんな時、そこに現れたのは…