第10章 なんでもない日のパーティ
ローズが新たな仲間と共に 森の家で生活を始めてから、早いものでもう5年の月日が流れていました。
ローズは15歳になったのでした。
彼女の美しさは、成長と共に更に増して行き…
同じ屋根の下 暮らしている彼等を困惑させる程でした。
肝心の呪いの方は、完全になりを潜めておりました。
彼女の前に糸車が現れる事も、はたまたマレウスに見つかって奇襲を受ける事もなく…。
まるで全ては、悪い夢であったのではないか。と誰しもが考える程でした。
それでもハーツラビュルの3人は、ステファン王と約束をした通り 誰か1人は必ずローズの隣にいて。
常に彼女を守ってくれているのでした。