第8章 なんでもある日のパーティ
辺りが眩しい光に包まれるのを感じて、ローズは徐々に瞼を持ち上げる。
朝が来たのだ。
瞳を開くと、より強い光が彼女の意識をはっきりとさせた。
『……んっ、、』
ローズはベットから半身を起こし、大きく伸びをした。
信じられないくらい、よく眠れた。
昨日は1日であんなにも沢山の事が起こり、自身に呪いまで貰ってしまったというのに。自分は本当に神経が図太いな。
彼女は1人でそんな事を思った。
軽く身だしなみを整えて、階段を降りる。
するとそこには既に3人の姿があったのだった。
「おはよう。その様子だと、よく眠れたようだ」
1番最初にローズに気が付いたリドルが、朝の挨拶をする。
それに続いて、トレイとデュースの2人も同じように おはようと告げる。
『おはよう。3人とも早いのね!私そんなに寝坊した?』
朝日の具合からして、そこまで大幅に寝過ごしたとは感じていなかったのだが。
初日からやらかしてしまったのかと不安になり首をかしげる。
「いや、大して遅くないぞ。焦る事ないって。
だから、とりあえずこの寝癖を直して来たらどうだ?」
トレイは笑うのを我慢する事なく、彼女のその跳ねた髪に触れた。
『っ、///』
寝癖を笑われたローズは、恥ずかしさのあまり一歩後ずさった。
「ははっ。僕も寝癖はひどい方だからな、気持ちはよく分かるぞ」
『デュースは男の子じゃないっ、うぅ、恥ずかしい…』
ローズは、トレイに触れられた髪を必死で撫で付ける。