第23章 プラズマ団と英雄伝説
「うそ!!ゾロアーク!?」
ゾロアークは特性のイリュージョンを使ってくる…
…という事は、残り2体の内1体はギギギアルという事だ…
どうしよう…
「よし…ウインディもう少しお願いします!!」
Nはアーケオスを出してきた…
「…という事は、最後のポケモンはギギギアルね!」
「…」
「ウインディ!雷の牙!!」
急所にあたって戦闘不能になった…
「ウィンディありがとう…出て来て!グレイシア!!」
グレイシアを出す…
Nは予想通り、ギギギアルを出してきた…
「キミは…グレイシアと似ている…」
「えっ?」
「前から気になっていたけど…キミは、雪や氷を操れるね…?」
Nは気が付いてたんだ…私が…アリスだっていう事…
「グレイシア…霰!!そうよ…私は、テレポートと氷のアリスよ…」
ギギギアルの攻撃をかわしながら答える…
「グレイシア!!吹雪!!」
ギギギアルは倒れてしまった…
「勝った…」
「…ボクとレシラムが敗れた…キミの想い…真実…それが僕たちを上回ったか…ゼクロムとレシラム…二匹がそれぞれ異なる英雄を選んだ…こんな事もあるのか…同じ時代に二人の英雄…理想を求める者…真実を求める者…共に正しいというのか?…分からない…異なる考えを否定するのではなく、異なる考えを受け入れる事で世界は化学反応を起こす…これこそが世界を変える為の数式…」
「N…」
何か声をかけようとしたら…ゲーチスが中に入って来た…
「それでも私と同じハルモニアの名前を持つ人間なのか?不甲斐無い息子め…元々私がNに理想を追い求めさせ、伝説のポケモンを現代に蘇らせたのは「私の」プラズマ団に権威を付ける為!恐れおののいた民衆を操る為!その点は良くやってくれました」
Nに近づいていく…
「だが、伝説のポケモンを従えた者同士が信念を懸けて闘い、自分が本物の英雄なのか確かめたい…とのたまった挙句…他の地方の…しかも新人のチャンピオンに敗れるとは愚かにも程がある!詰まるところポケモンと育った歪な不完全な人間か…」
今度はこっちを向いた…
「ユキ!!まさか貴方の様なトレーナーが伝説のポケモンに選ばれるとは…完全に計算外でしたよ…ですが、私の目的は何も変わらない!揺るがない!私が世界を完全に支配する為!何も知らない人間の心を操るため!Nにはプラズマ団の王でいてもらいます」