【あんスタ】可愛いばっかり言ってると痛い目見るぞ。
第4章 可愛いうさぎさん
光side
「ムゥ………………」
今日の朝からちょっと心がモヤモヤするんだぜぇ……元気が出ないんだぜぇ……
「haha〜!!みつるちゃんどうしたな〜??今日の色はちょっと暗い色なんだな〜?」
「うぅ……宙ちゃん……なんだか元気が出ないんだぜぇ」
お気に入りのパンもいつもよりなんだか今日は美味しくないし。
「原因はわからないのな〜?」
「原因……」
思い当たるのは、はなのことしかないんだぜ……
「おい!みつる!昼休みなのにそんな辛気臭い顔してるんだ!」
「桃李くん……」
皆が心配して声をかけてくれるけど、今はそれどころじゃないんだぜぇ……
「桃李くん……どうやったらかっこいいって思われるんだぜ?」
「んな!!ぼ、僕はかっこいいより可愛いの方が嬉しいから、そんなこと考えたことないね!僕は世界一可愛いから、気にしなくてもみーんなが可愛いって言ってくれるもん!」
可愛いの方が嬉しい……確かに、可愛いって言ってくれるのは嫌いではないんだけど……
「……今は可愛いは嫌なんだぜ……!!」
「huhu〜でもみつるちゃんが所属してるユニットは可愛いのが特徴な〜?」
「うぅ……そんなんだけど……」
よくわからないんだぜ……ライブを見に来てくれる人からは、可愛いって言われても笑顔でありがとうって言えるのに、はなから言われたら心がモヤモヤするんだぜぇ……
「んー……これはかなり重症だね」
「宙はみつるちゃんが元気な方が好きなんだな〜……」
そんな2人の会話も耳に入らないくらい、俺は考え込んでいた。