第6章 白銀の堕罪 【明智光秀】R18
私の『懇願」を聞いた光秀さんが指を抜く。
「俺はな、莉乃…
お前のような清い気持ちではいられない。
欲は黒く、お前をどこまでも闇に引きずり込んでしまう。
今ならまだ「戯れ」としてお前を返してやれる。
今宵のことは何もなかったようにできるだろう。
だが、これ以上進むことをお前が望むなら、、、、
俺は気持ちを止められない。
独占せずにいられない、お前を捕まえて一生離せないだろう。
そうなれば、お前を500年後の世に返してやれない。」
____光秀さんがやっと表してくれた本心だった。
「進んで…下さい。 あなたの闇に、私を落として…」
目を細めた光秀さんは
「お前もたいがい趣味が悪いな」
と言い、私をそっと横抱きにして奥の間にある褥に下ろした。
肌にかかったままの着物と襦袢が脱がされる。
「さて… 最初からやり直しだ」
光秀さんは私の額に優しいキスを落とす。
再び浮き上がれないほどの快楽に飲まれていく。
光秀さんにだったら、どこまで堕とされてもいい。
その先なんて見えなくていい…
もう一度、花道を作り始めた光秀さんに全てを委ねるため、私はそっと目を閉じた。