第2章 フロイド【R18】
「っ、はぁ……昇ってきた…。」
「ん…っ、ぅ…外、出して…下…ひゃん!」
「やぁだ♡」
ギシッ、とベッドのスプリングが軋む。フロイド先輩が、私の足の間に身体を割り込ませ片腕で背中を抱いた。上体まで密着すると、少し熱すぎるくらいの体温にくらりと視界が揺らぐ。フロイド先輩の匂い。熱い。
奥を小刻みに擦られ、私まで絶頂感が高まってくる。イッちゃいそう。刹那、耳元に彼の唇が寄せられた。
「オレの赤ちゃんたっくさん産んで。。」
「ッ〜〜〜!!!」
「げ…うあッ…ちょ、すげぇ締まッ…!!」
その瞬間、顔がとんでもなく熱くなる。囁く声がとても静かで、穏やかで、低くて、普段呼ばれなかった名前を呼ばれ、不覚にも心臓が高鳴りゾクゾクと震え達してしまった。
同時に下腹部に力が篭ってしまったのか、遅れてフロイド先輩の性器がビクンと脈打つ。腹の中に流れて来る熱い液体が何なのかは直ぐにわかった。
「ごめ、なさ…。」
「…名前呼ばれてイッちゃったのぉ?小エビちゃんってほーんとおもしれぇ。」
「ぐえっ。」
フロイド先輩はそのままぼふっ、と私の上に倒れ込んで来た。重い、苦しい。この人自分の体重分かってるのか。
「オレに名前呼ばれんの嬉しい?」
「う…嬉しいというか……びっくりしたというか…。」
「びっくりしただけで顔真っ赤にしてイっちゃうんだぁ。」
「もー!聞き慣れない声にちょっとキュンとしただけです!」
「なぁんで怒ってんのぉ?変な小エビちゃんー。」
「フロイド先輩ってほんっと意地悪ですね…!」
「ジェイドより優しーよオレは。ねぇねぇ、それよりもう1回しよ。」
「え……ぁっ!」
ゆるゆるとフロイド先輩の腰が動く。先程出されたばかりの白濁が泡立ち結合部から溢れ出る。彼の性器は一度吐精したにも関わらずまだ萎えていなければ、熱を失ってすらいない。私は自分の顔が青ざめていくのを自覚した。
「ジェイドが帰ってくるまでさぁ、ほら。」
「それ、ジェイド先輩に見られる前提…んんっ!」
「そしたら、3人でしよーね♡」
「!?」
あは、と目の前の男は無邪気に笑う。
其れから、私は意識が飛ぶまでフロイド先輩に付き合わされた。起きた後には同室であるジェイド先輩に行為中の写真を笑顔で突き付けられ、暫く彼らの良い玩具にされたのはまた別のお話。