第54章 記憶
隆々と天を仰ぐ一物を、見せつけるように朱里の目の前で扱く。
先走りが指に絡みつき、ニチャニチャと厭らしい音を立てるのを、わざと聞かせるようにゆっくりと扱き上げる。
「っ…あっ…信長さま…」
無意識なのであろうか、朱里の細く華奢な手が、凶暴なまでに肥大した己の一物へと緩々と伸びてくる。
その手は微かに震えていた。
冷たい指先が亀頭の先にそっと触れた瞬間、頭の奥がジンっと痺れたような感覚に陥る。
「くっ…ふっ…」
(っ…心地好い…)
震える指先に手を添えてやり、上からきゅっと握らせる。
「くっ…っ…朱里…」
「……っ…気持ちいいですか?」
上目遣いで問いながら、ゆっくりと焦らすように上下に扱き始める。先からは露が溢れ、朱里の白い手を汚していく。
にちゃ にちゃ くちゅっ ぐちゅっ
「…っ…ふっ…ああ…」
緩々とした手の動きがもたらす快感は、腰から背中を駆け上がって頭の中にまで達する。
そうして暫くの間、朱里の好きなように扱かせていると、一物は朱里の小さな手の中で段々と熱を上げ硬さを増していく。
「くっ…朱里、もう…よい」
「……えっ?あっ…」
夢中で動いていた手を止めさせると、不安げな目で見つめてくる。
「っ…貴様の手で触れられると堪らなく心地好いが……今宵は貴様のナカで果てたい」
「あっ…は、い……」
ぽっ、と顔を赤らめて恥じらう姿に、更に欲を煽られる。
(この愛らしい顔が、快楽に歪み、滅茶苦茶に乱れる様が早く見たい)
ーップッ グチュッ グッチュンッ! ヌプヌプヌプッ!
「ひっ…あっ…あ''あ"あ"ぁ!」
割れ目をこじ開けて一気に奥まで突き挿入れると、朱里の、立てていた足がガクガクと痙攣する。
ぐじゅぐじゅに蕩けたナカも、微かに収縮を繰り返している。
「ふっ…もうイったのか?」
「っ…ご…めん…なさっ…」
恥ずかしそうに手で顔を覆う仕草が愛らしく、手の甲にちゅっちゅっと啄むように口づける。
「……顔を見せよ、貴様の蕩けた顔が見たい」
「っ…やっ…恥ずかしい…です…」
顔を伏せたままイヤイヤと首を振る愛らしい仕草に、征服欲を煽られる。
「くくっ…では…恥ずかしい、などと言えぬぐらい滅茶苦茶にしてやろう」