第48章 満たされぬ心
強請るように見つめてみても、信長様はふっと口元を緩めただけでそれ以上触れず、今度は胸の膨らみに手を伸ばす。
ふにふにと両手で胸を揉まれ、気持ちはいいのだけれど…ここでもやはり中心の蕾には触れてくれず、指で乳輪の辺りをくるくると撫でてくるだけ。
そこは既に硬くなって、ピンッと勃ち上がり、直接的な刺激を求めて、その存在を主張しているというのに…
(あぁ…早く触って…)
「ふっ…こんなに硬くして…捏ねて欲しいか?」
意地悪そうに口角を上げながら、いきなり指で二つの蕾をピンッと弾く。その瞬間、背を甘い刺激が駆け上がった。
「んっ!あぁ!」
もっと触って欲しくて、背を反らしわざと胸を突きだすようにしてみるが…信長様はまた、胸にはそれ以上触れてくれない。
中途半端に触れられて焦らされた身体は熱く疼いていて…腰がふしだらに揺れてしまっていた。
太腿を擦り合わせると、付け根の部分に滑りを感じる。
(あぁ…もう濡れちゃってる…触られてもないのに…)
「腰が揺れてるぞ…いやらしいな」
「んっ…ゃあ…信長さまぁ…も、おねがい…」
(おねがい…早く触って…ぐちゃぐちゃにしてぇ…)
涙が滲む目で縋るように見つめると、信長様はニヤリと嬉しそうに笑って…頭の上で纏められたままだった手の拘束を解いてくれた。
「………??信長さま?」
「くっ…そんなに触れて欲しければ……自分で慰めよ」