第16章 ※兎と2人の悪童
もっとドキドキするかと思ったけど、鉄平さんが鉄平さんらしくて緊張することなく和やかにデートが終わる
木吉「夢」
『?はい』
お土産も買って電車で帰ってきて、十字路の近くに着いた時、真剣な顔で鉄平さんが見つめてきた
それに釣られて私も何故か緊張する
木吉「俺は幸せ者だなぁ。こんなに可愛い彼女が出来るなんて」
『大袈裟ですよ。もう』
なんて茶化すけど鉄平さんは真剣
『…?鉄平さん?』
木吉「大好きだ!夢!」
ギュウッと抱き締められ、私も素直に頷く
『私も大好きです』
その姿を見られてるとは知らずに──…