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無償の愛を君に

第10章 バスケ勝負!


残されたボールを青峰は持ち上げると、驚く
皮が捲れツルツルしていて、それでも使っていたのか色も変色していた

青峰「よっ!」

先程夢がやっていた様にボールを投げるが、空気がそこまで入っておらずゴールに届く前に落ちた

青峰「は!?…あいつこんなんで練習してたのかよ…」

有り得ねぇと呟いた
しかも、最後の空気だったのか弾まず落ちたままぺちゃんこになっている

『県大会出場したいのよ』

その言葉が蘇る
必死で1人で練習して、何度も何度も着いたボール

青峰「やっぱり気になるな」

バスケ好きに悪いヤツはいねぇ。という青峰持論

青峰「アイツが勝負を拒んだのは…」

きっと変えのボールが無く、勝負にならないからだと青峰は勝手に思った
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