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金色の悪夢と白銀の使者上編【フェアリーテイル】

第5章 何かの兆し


テオside

クエスト内容は、フェリオットというモンスターの捕獲という極めて簡単なもの。

距離もそう遠くないし、報酬もなかなかだからハートフィリアさんは選んだらしい。

私達は汽車に乗って向かった。

ル「ねえ。テオはなんでフィオーレにきたの?」

一番聞かれたくないことを聞かれてしまいました…。

7年前のあの日のことは話したくない。

「まあ色々、と」

ル「そう、なんだ」

ル「「……………」」

沈黙。

ハートフィリアさんといると、どうしても気になる。

思い切って聞いてみましょうか。

「あの、ハートフィリアさん。ひとつよろしいですか?」

ル「?」

「あなたは…




ハートフィリア財閥のご令嬢ではありませんか?」

ル「!!……」

あらかさまに反応しましたね。

ル「…そうよ。もともとはね」

「もともと?」

ル「家出したの。今はもう、ただのルーシィ、フェアリーテイルの魔導士よ」

………………。

「……そうですか。初めまして。ただのルーシィさん」

ル「あははっ」

30分くらいで目的地についた。

ル「えーと、モンスターはこのアッサンディーゼルの森の中央の湖の主なんだって!早くいこ!!」

ルーシィさんは子供のようにはしゃいでいる。

「はいはい。そう焦らないでください」


私達(?)は目当てでないモンスターを倒しながら順調に進んでいった。

ル「あと…少し…ね…」

「ルーシィさん体力なさすぎでは?あなたたいしてモンスターと戦っていないでしょうに」

ル「あは、あたしはね…」

「…あれですね。湖というのは…」

私達の視界の前には、巨大な湖が広がっている。

ル「広いわねー…探すのは苦労しそう」

……?

「そうですか?」

ザザザザザ…

湖水を抜きながら私は聞き返した。

ル「……あんたはー…自然破壊よ?それ」

「……はい…」

ル「少しずつ部分的にできない?」

「わかりました」

私達は、目当てのモンスターを探し始めた。

これからなにが起こるかも知らずに――――。
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