第5章 何かの兆し
ナツside
テオに負けた。
その日から、ミョーにアイツを意識するようになっちまった。
テオはすぐにギルドに溶け込み、色んな人と仲良くなってる。
マカオやワカバにも絡まれたり、エルフマンを軽く流したり。
なんだかなー…。
モヤモヤしたこの鬱陶しい気分は。
暴れたらスッキリすっかなー…。
アイツ、オレ達が乱闘する度に「喧嘩はダメです」って這いつくばらせてくんだよなー。
「ナツさん」
のわっ!!
噂をすればなんとやらってか?
噂なんかしてねーけど。
「なんだか元気ないですが、どうかしましたか?」
ナ「あ~大丈夫大丈夫。問題ねー」
と笑ってごまかす。
ル「テオ~!!クエスト一緒にいかない?みんな他のクエスト行っちゃってさー」
「いいですよ、ハートフィリアさん」
ル「も~!!ルーシィって呼んでよー」
「ナツさんはいきますか?」
んあ?んー…。
ナ「オレはいいや」
「そうですか」
ル「いこいこ!!テオ!!」
ナ「いってらっしゃーい」