第4章 勝負
ナツside
ナ「避けてばっかいねーで向かってこいよ!!」
ちっとも向かってこねーから挑発してみた。
「…………」
反応なしかよ。なら…
ナ「こっちからいくぜ!!」
テオが身構える。
そうこなくっちゃ!!
ナ「火竜の鉄――「水蛇の圧制」」
テオの声に合わせ、水の大蛇がうねりながら向かってきた。
ル「蛇ぃ!?」
ナ「へへっそんなの簡単に―」
避けられる、と続けられなかった。
避けられたはずの大蛇が向きを変え、巻き付いてきたからだ。
ナ「なっ…」
なんだこりゃ…。
水に巻かれてるはずなのに…。
本物の蛇に巻かれてるみてーだ…。
身体に力が入らねえ…。
「水爆」
ドォォォォン
ナ「ぐあああああっ!!!!」