• テキストサイズ

【ヒロアカ/轟焦凍】私のヒーロー、君のヒーロー

第9章 君のヒーロー


何やら二人は話しているようだった。

「君の!!

力じゃないか!!」

緑谷の必死な叫び声が響く。

楓風と爆豪は、顔を見合わせた。
爆豪が楓風に言った言葉と同じだったからだ。

『...流石、幼馴染みだね
これで焦凍も、目冷ますかも』
「ッチ…俺とはちげぇわ、クソが!!」
『…っ、焦凍!!頑張れ!!』

焦凍は緑谷のその言葉と楓風の声で、
楓風と母に言われた言葉を思い出した。

____血に囚われることなんてない。

____何があっても焦凍は焦凍だから、焦凍が好きってことに変わりはないよ!!

「『なりたい自分に、なっていいんだよ』」


右手に、炎を纏う。
会場が、一瞬にして熱で包まれた。


そして見ていたエンデヴァーが、まさかの親バカを発揮する。
「やっと己を受け入れたか!!
これからだ!!俺の野望をお前が果たせ!!」

『…お父さん、実は焦凍のこと大好きなのにね』

氷が一瞬で熱され、爆発が起こる。
視界が煙や炎て包まれ、晴れたときにはもう

決着がついていた。

ミッドナイトの声が会場に響く。






「轟くん、三回戦出場!!」

楓風は微笑むと

『っし!!じゃあ私も頑張ってくるわ!』

と気合いを入れて去っていった。


「…お父さん、ってよんでんのかよ」

爆豪の小さな独り言は、誰の耳にも届かず消えた。
/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp