• テキストサイズ

【ヒロアカ/轟焦凍】私のヒーロー、君のヒーロー

第8章 すれちがい


臨時休業が終わり、
またいつも通りの学校が始まる。

「皆ー!!朝のHRが始まる席につけ!!」
と安定にでかい声を出し、真面目を発揮する飯田。

「ついてるよ
ついてねぇのおめーだけだ」
しかし、もう飯田以外は席についているのだ。
つっこんであげる瀬呂は優しいなぁ、とクラスメイトは思った。
(飯田くんのあれはネタなの…??真面目なの…??
そして手の動きが独特すぎてもはやポンコツロボに見えてきた…)
楓風に関しては、本当に失礼である。

「お早う」
恒例の茶番をしていると、物音1つたてずに相澤が入って来た。
「「先生復帰早ぇえええ!!!」」
全身包帯で巻かれ、プルプルと震えながら歩く相澤。
「先生、無事だったのですね!!!」
と声をあげる飯田に、いやあれ無事とは言わねぇだろ、と全員心の中でつっこんだ。

「俺の安否はどうでもいい
それより戦いはまだ終わってねぇ」
相澤のいつもの低いくぐもった声に、全員が身構える。
「戦い?」
「まさか…」
「まだ敵が!?」
不安の声をあげる一同。
教室が緊張につつまれ、相澤の次の言葉を待った。

「雄英体育祭が迫ってる!!!」
力と勢いのある声、しかしその内容は驚くほど拍子抜けするものだった。

「クソ学校っぽいの来たぁぁぁあ!!!」

相澤とA組生徒の恒例のネタになりつつある掛け合いに、

((いやみんなノリ良すぎな))

と感想を抱くのだった。

/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp