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【ヒロアカ/轟焦凍】私のヒーロー、君のヒーロー

第7章 恐怖


敵たちは出てくるなり、ブツブツと語り始めた。

敵らしくない、丁寧な話し方をする靄状の敵。
さっきのワープゲートは、こいつの個性だろうか。

手のひらを顔面につけた敵は、
___オールマイトは子供を殺せば来るのかなぁ?
と、殺すことをさも当たり前のように言った。
(な、にこいつら…!!
殺すって何馬鹿なこと!!
っていうか何でオールマイトがここに来る予定だったこと知ってるの?!)

「ヒーローの学校に乗り込んでくるなんてアホすぎる…!!」

「先生、侵入者用センサーは!!」
と焦って聞く八百万に、
「もちろんありますが…!」
と13号先生が言う。

「現れたのはここだけか学校全体か…
なんにせよセンサーが反応しねぇなら向こうにそういうこと出来る個性のやつがいるってことだな

校舎と離れた隔離空間、そこに少人数が入る時間割…
バカだがアホじゃねぇ、これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」
いつも通り冷静に分析する焦凍。

『とりあえず学校に連絡を試した方がよさそう…
センサーのことがちゃんと頭にあって、考えられてる襲撃、これ結構やばいと思う…!!
さっき生徒殺すとかも言ってたし、絶対みんなばらけないようにしよう!!きっとあっちは殺す算段があるから来てる!!
センサーはもしかしたら電気系の個性で妨害してるやつがいるのかな』

「あぁ、その可能性がある
上鳴、お前も個性で連絡試せ」
「…ッス!」

「推薦組、さすがしっかりしてる…!!」
「そんなこと言ってる場合じゃない…!!」
「先生は一人で戦うんですか!?
いくら個性を消すといってもあの数じゃ…!!」
緑谷は、相澤先生かつイレイザーヘッドの戦闘スタイルを解説したあと、先生を止めようとした。
だが、
「一芸だけじゃ、ヒーローは務まらん」
と言った相澤先生は、敵を倒す為に一人で正面から飛び出して行った。

(先生、みんなを安心させるためにそんな無茶…!!)



あまりにも非現実的で、恐ろしい出来事の始まりが、幕を開けた。
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