第11章 天然と鈍感

*楓風side*

そのまま、角度を変えながら何度もキスを繰り返す。

息が苦しくて口を開けると、そのまま焦凍の舌が入って来た。

『んっ…はぁっ…』

くちゃ、ぴちゃ、と水音が

静かな部屋に響きわたる。

夢中で舌を絡ませあっていると

『っあ!!』

急に焦凍の右手が胸を包み、やわやわと揉む。

乳首を指でコリコリといじられて、自分じゃないような声が勝手に飛び出す。

『ん…あっ!……やっ……!』
「気持ちいいのか」

恥ずかしくて声を抑えようと手を口元に持ってくると
両手首を捕まれ、上でひとまとめにされた。

「ダメだ、声…聞かせろ」

焦凍の顔が左胸に近付き、右は乳首を摘ままれながら
左は乳首を舐めたり、舌で転がしたりされる。

『あっ…んっ…や、恥ずかしっ……』

すると右手が胸からお腹をつつ…と触り、そのまま下に触れた。

『ぁ!!』

探るように手を動かすと、クリトリスを優しく、二本の指でいじられる。

『ひゃっ…!あっ、や……んん!!』

だんだんと動きが早くなって、声を我慢する余裕もなくなってしまう。
羞恥心も理性もなくなりかけて、焦凍にされるがままになる。

『はぁっ!!んっ…あっ、ぁんっ…やらっ』
「ヤダ、なんて思ってねぇだろ

…ここ、もうこんなにびちょびょに濡れてる」

焦凍の骨がゴツゴツしている指が一本、中にツプ…と入っていくのが分かった。

『……ああぁっ!!』
「…さすがにキツいな」

細かく、浅いところで出し入れを繰り返したり
指を曲げたり
かき混ぜられたりする。

部屋には自分の喘ぐ声と焦凍の息遣い、
くちゃ、と音だけが鳴る。
指がもう一本、もう二本と増えて
ぎゅうぎゅうと締め付けてしまう。

三本の指が中で動きまわり、
激しくツプツプと出し入れを繰り返す。



『んっ、しょ、と…!それ、やっ、だめっ…
だめなのっ…
ぁっ!いやっ…なんかくるっ…!!』
「楓風、そのままイけ」

動きが早くなって、ぐちゃぐちゃと音がなり、それが余計に興奮を高めた。

『あっ、んっ!!きちゃうっ、きちゃうのっ

だめなのっ…ああぁあ………!!!』

腰をよじらせて果てると、頭が真っ白になった。

「わりぃな…もう、我慢できねぇ

…いいか？」

焦凍は自身を取り出すと
果てたばかりのところにあてがった。