第2章 * in the bath room
しばらく2人、無言で体を温めていたけど、ふいに腰に硬いものが当たる感覚で目を開ける。
振り向くと、日々人が気まずそうな顔。
「さっきのゆめ思い出したら、また元気んなっちゃった。」
わたしも思い出して、赤面してしまう。
「バカ…」
「もう一回、しよ。」
お腹に回されてた手に力がこもる。
真っ直ぐな誘い文句に、くすぐったくて、日々人らしくて思わず笑ってしまう。
「うん。」
日々人の方に体ごと向きを変え、肩に手を置いて、わたしからキスをする。
唇を甘く噛んだり、舌を絡めあい、しばらくキスを楽しんでいたけど、急に日々人がわたしをお姫様抱っこで抱え上げて、マットの上に下ろし、バスタオルでわたしを包む。
「今度は、ちゃんとベッドでしよ。」
「うん。」
夜が更けるまで、抱き合い、日々人の腕の中で、朝まで眠った。
fin.