one piece of my Dream [ワンピース]
第6章 嫉妬
「それより、しん……金あるのか?……」
ポンッと頭に衝撃を感じ、見上げると、
「サンジさん。
……それが、全く」
へへっと笑って見せると、
「じゃあ、どぉやって買い物するんだよ」
頭をグリグリされる。
「……さ、…サンジィ……」
下唇を突き出してサンジを見てみると、
「……こらっ……セコい手、使うな…」
ちょっとくらいなら貸してやる。
と言って、キッチンへと消えていった。
あれからだいぶと優しくなったサンジは、
今ではもぉ、お兄ちゃんみたいな存在だった。
……ナミとかに比べると雑だけどね。
「…しん、今の…わざと?…」
ナミの聞いてきた意味がわからなかった。
「…わざとって?……」
首を傾げると、
「ナミ、こいつは素でこうなんだ……さっきもそぉだった」
ゾロがナミの肩を叩く。
「…こんな子が恐ろしいのよ……
なんか、ルフィを見てるみたい…」
「悪気がないのが1番タチわりぃからな…」
「……なんのこと?…」
「いや、なんでもねぇ。
ほら、もぉ着くぞ」