第10章 こわい夢
きゅっ
(···君の手は夢の人と同じ)
匂いも同じ
すん。
ぴくっ
「シグマさん?」
ぎゅっ···。
すんすん
「夢の人と同じ匂い···。」
「夢?」
「····お母さん。、僕は··僕は···すぅー··」
(寝てる···お母さん。)
私はシグマさんの昔を知らない
(私は人間、異能力もない)
時折忘れてしまうが、
う~~ん
(シグマさんもそうだけど、私の周りの人達って危険人物なんだよね··って危険人物ってなんだよー!)
でも今は
なで··なで··。
「すぅー···」
(シグマさんの不安を少しでも癒す事だね)
「シグマは頑張ってるよ···。偉い子、えらいこ」
ーーーー····
「○さん!」
「シグマ、おいで」