• テキストサイズ

天空カジノ支配人 -儚い-

第8章 かみしばり




(これなら動きやすいし。それに誰かに頭を触れてもらうのは何時ぶりだろうか···)



ーーーー····


なで
「ーーー、いいこ、いいこ」


ーーーー···

はっ
「····母さん··」

「シグマさん?」

「あ、ごめんね··ちょっと思い出?が浮かんだ」

「御無礼を失礼しますね」

「ん?··天音?」

ぎゅっ···。


「シグマはいいこ··いいこ··とても頑張り屋さんだよ。私は知ってるからね」

「···天音··?」

懐かしい匂いがする。

昔···


「····手を握っていいかい?」

「いいですよ、シグマ」



ぎゅっ。
「うん、頑張るよ」


優しい、お母さん。


ーーーー···


「·····」

カチャ
「どうしました?フェージャ」

「髪の毛が邪魔です」

「髪留め使いますか?」

「やってください」

「分かりました」


ぎゅ~~~···
「·······」

「フェージャ?ちょっと動けないです」
/ 120ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp