第2章 At
(こう抱きしめられるのは何時ぶりだろうか···)
小さい時に母と別れ···奴隷につかわれ····
主様に救われ
今は····
ぽん···ぽん···
「ねーん、ねーん···ころーりーよ··おこー、ろーりーよー···」
「····!天音?(この歌)」
「あっ、きらいでした?私が小さい時はこの歌を歌ってくれたんです」
「···嫌いじゃない、前に歌ってくれたのも···」
「シグマさんが好きな歌を歌いますよ!」
「···最初の···」
「ぼうーやーは、よいこーだー··ねんねーしーなー···」
「····天音····」
「?」
「どこにも行かないで、ひとりは嫌だ··」
「···このままちょっと寝ますか?」
「うん···」