第3章 きらきら
「シグマのピアスを探してあげてください」
「ピアス··ですか、分かりました!」
ーーーーー····
「似合ってますよ」
さらっ···
「天音のピアスは···」
「シグマさんの綺麗な瞳の色を付けました」
「私の瞳は··天音より綺麗ではないよ」
「綺麗です」
「私の手は血みどろだよ」
「私が重なれば淡くなりますよ」
「私は···人を殺す、主様だって···道化師も···それでも」
きゅっ
「シグマ、貴方が殺しをして手を汚しても私はそれを薄めますよ」
とぷん
沈む
深いふかい海に沈む。
ごぼぽ···
(息が···出来ない、あれは···)
パタッ····
「天音···」
「はい」
観覧車が頂上に差し掛かる。
夕日がゆっくりと沈む
光がふたりを照らす
「私との繋がりをください···天音の全てを"天人五衰"のシグマに···ください」
パタッ
「····はい////」
静かに観覧車が降りる