• テキストサイズ

生きる意味と生きる希望を

第2章 来てしまった絶望


「さてと・・・。これだけの銃があれば足りるな。」

フーリは、銃の入った箱を荷馬車に乗せた。

そして、ウォール・シーナ内に入っていった。

待ち合わせ場所は、憲兵団本部前の門だ。

フーリは、門の前まで来て荷物を下ろした。

すると、二人の憲兵団兵士が来た。

「よお、フーリ!今日もたくさんあるよな?」

そう言って、荷物の中身を確認した。

「十分だな。ほらよ!今日の金だ。」

フーリに向かって、金の入った袋を渡した。

「これは、密売だからな。くれぐれも、ばれるなよ・・・」

フーリは冷たく言い放ち、その場を後にした。



フーリがウォール・ローゼの地下町に戻ると、なにやら人があふれていた。

何事だよ・・・。

フーリは、人々の会話に耳を傾けた。

「おい!聞いたか!シガンシナ区とウォール・マリアの壁が巨人に破壊されたらしいぞ!」

「本当か!100年も平和が続いたのによ・・・。」

ついに破壊されたのか。

このつまらない世界におもしろいことが起こったな。

私には、関係ない。巨人が勝とうが、人が勝とうが。

ところで、壁を破壊した奴はどんな奴だろうな・・・。

見てみたいものだ。

そうだ、訓練兵になろう。調査兵団に入れば、外に行ける。

別にいつ死んだって構わない。

せめて、巨人は見たい。

こうして、フーリは104期訓練兵に入ったのだった。

/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp