第3章 君色の話【刀剣乱舞 加州清光】
ここは、ある本丸……
本丸とは政府より時間遡行軍と戦う任を授かった審神者と刀剣男士達が共に生活する場所である。
(ピクシブ百科事典より引用、要約)
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ある晴れた春の日の本丸……
清「……よし!」
洗濯物を干し終え、ぐっと伸びをする。
俺は加州清光。
元は新撰組の沖田総司の打刀だったんだけど、
今はこの本丸で今の主である審神者と、
他の刀剣男士達と一緒に生活している。
安「今日は晴れて良かったね、清光」
清「そうだね、安定」
声を掛けてきたのは
一緒に洗濯物を干していた大和守安定。
元々は俺と同じで沖田総司の愛刀している刀だった。
つまりは相棒だ。
安「終わったら終わったで暇だなぁ……」
清「あ、さっき主が『誰か暇な人、万屋行ってきて!』って言ってたよ」
安「じゃあ誰か連れて行ってこようかな。」
清「はい、これメモね。」
安「誰か暇な人居ないかなー?」
メモを受け取った安定は本丸の中に入っていった。
ここの主は毎回お使いを頼む時は、結構大量の荷物になる為、数人が一緒に行くのだ。
暫くして、玄関の方から「行ってきまーす」と声がした。
安定達がお使いに行ったみたいだ。
(お使い頼んだから俺も暇だな……)
なんて考えながら廊下を歩いていたら、
主の部屋の方から
バンッ!
と音がした。
「主?!」
驚いて主の部屋の前まで走った。