第8章 *先輩サウザント*
『っエース...バカ...』
エース『悪い悪い...つい』
『柔らかいって...失礼』
エース『え、そっち?』
噛んだことは良いのかよ...やっぱりどっか分かんねぇな
なんて喋ってるけど、デュースはどうしたって?アイツはオレを見張るなんて言っときながら、寝床に入る前に一言二言話したらすぐに寝落ちした
全然見張りになってねぇし(笑)
だったら少しだけ...レイラを好きにして良いよな?
そう思ってこの状況なんだけど...正直理性ぶっ飛びそう
あの匂いを深く吸い込んだら、また身体中に熱が走って手が勝手に動き出しそうな気がして
離れりゃ良いんだけど、レイラをもっと感じたいしそもそも離れたくない
普段寮は一緒じゃないから、こうやって抱き締めて寝ることなんてそうそう出来ない。だから今この状況を活用して触れていたい
『エース、そんなに嗅いでたら...ツラくない?』
エース『...ツラいよ』
本当なら今すぐにでもその服を脱がして白い肌にそこら中噛みついて
それから...オレの全てを使って気持ちよくさせたいし気持ちよくなりたい
でもそんなの結局はオレの独りよがり。レイラが傷つくだけだから、必死に抑え込んでる
あ~でも...ヤバい
触りたい
エース『レイラ...悪い、ちょっとだけでいいから...』
ちょっとってなんだよ...今手出したらちょっとで止まれるわけねぇだろ。何言ってんだよオレ...自分から嫌われにいくとかアホか
『...いいよ』
エース『だよな...変なこと言ってゴメ...え?なんて?』
『だから...いいよ。エースツラそうなの見てたくない』
エース『オ、オレが何するか分かって...言ってる?』
そう聞くとフルフルと首を横に振る
『分かん、ないけど...エース、ホントに私が嫌がる事しないって...知ってるから』
優しいから...と小さな声だけどハッキリと聞こえた。後ろからだから今どんな顔してるか分かんねぇけど、きっと真剣な顔だと思う
あ~オレの事信用してくれてるんだな。ならそれを裏切ることなんて出来ねぇな...
頑張れオレ...