第102章 *革命ビギニング(レオナの夢)*
レオナ『さぁて、そろそろ試合開始の時間だ。コロシアムに移動しろ。初戦はオクタヴィネルか..目をつぶってても勝てる雑魚だな』
アズール『おやおや、ビジネスパートナーに対して随分な言い草ですねぇ』
レオナ『アズール?一体何しに来やがった』
セベク『貴様らの企み、全て聞かせてもらったぞ!』
?『あれはディアソムニアの選手?』
ラギー?『えっ?あれっ!?群衆の暴走に巻き込まれたはずじゃ..』
シルバー『この通り、俺たちディアソムニア寮の選手には傷1つない。アズールのおかげでな』
レオナ『なんだと?..どういうことだ、タコ野郎』
アズール『おや、レオナさんらしからぬ質問ですねぇ。決まっているじゃないですか。"より条件が良い方と契約した"..ビジネスの基本ですよ!』
レオナ『なんだと?』
ラギー?『じゃ、じゃあ..マレウスは?』
セベク『もちろんご健在だ!』
ラギー?『そんなんありっすか!?』
レオナ『...うっ!?』
突然、ぐらりとした感覚と激しい頭痛がレオナを襲う。同時に空間が歪み、奥底から似たような光景が蘇ろうと浮上を始めた
レオナ『なんだっ..?この光景、俺はどこかで..ぐっ!』
ラギー?『レオナさん?どうしたんすか?』
ラギー『夢から醒めかかってんすよ』
レオナ『ラギーが2人?それに夢って..ぐぁっ!なんだこれは?あ、頭がっ..!』
痛む頭を押さえるレオナの脳裏に砂嵐混じりの思い出が蘇る。あの日、首にかかる重い女王の枷に苦しみながら、なにもかも諦めてしまった彼が放った言葉
"俺は絶対に王になれない..どれだけ努力しようがなぁ..!"
レオナ『今の光景は..ううっ!』
ラギー?『レオナさん、しっかりしてください!』
『レオさん』
ユウたちの影から姿を見せたレイラに、レオナはピシッと固まったように体を強張らせ、いるはずのないもう一人の存在に内心酷く動揺していた
レオナ『レイラ!?なんでもう目が覚めてやがる。タコ野郎、てめぇ..手を抜いたのか?』
アズール『心外ですね。僕は取引において手を抜くなんてことは絶対にしません』
レオナ『じゃあ、なんで....いや、確かにお前は起きて...うあ"っ!』