第98章 *海中サーベイ(ジェイドの夢)*
ジャミル『アズール。夢の中でもあのキャラなのか』
イデア『あれは本人じゃなく、ジェイド氏のイメージするアズール氏だけど..キャラ解像度は高いですな』
フロイド『えぇ〜そぉ?現実のアズール、自分で火山とか来ない気がすんだけど』
『..アズさん、なにか見つけたみたい』
ユウ『なにを?』
『んとね..."金ではありませんか!?"だって』
ユウ『あ〜だからあんなにはしゃいでんのか。ん?あれ何してんだろ...氷魔法?』
噴出孔付近に大粒の砂金を見つけたアズールは、そのままでは取れないため、氷魔法で噴出孔を凍らせた。氷の溶けまでの間に砂金を拾い上げようと手を伸ばす
ジェイド『流石。お見事です、アズール』
アズール?『僕にかかればこんなものです。あーーっはっはっはっは!さあ砂金を...』
ブシャァァァァァァ!!!!
アズール?『うわっっっっちぃ〜〜〜!!!』
突然、隣の噴出孔が勢いよく熱水を拭き上げ、手を伸ばしたアズールへと降りかかる。凄まじい熱さが手を掠め、アズールは叫び声を上げながら慌てて飛び退いた
ジェイド『ああっ!氷で塞がれた熱水が逆流し、別の噴出孔から勢いよく飛び出してアズールに襲いかかっている!』
アズール?『あつっ!あっつぅ〜!!』
ジェイド『大丈夫ですか、アズール!?』
冷やすために腕を振りながら戻ってきたアズールに対し、ジェイドは口では心配そうにしているものの、その声は笑いを我慢しているように震えていた
アズール?『す、少しだけ腕が赤くなってしまいましたが..ほら、この通り砂金は無事です!』
ほんのり赤くなった腕を差し出すと、開かれた手には大量の砂金がしっかり握られていた。あまりの必死の執念にジェイドはついに吹き出した
ジェイド『ブフッーーー!一度握った金目のものは離さない。流石はアズールです!期待を裏切らない!』
アズール?『この程度で金鉱脈の夢を諦めてたまるものですか!8本の腕全てが赤くなろうとも、僕は諦めませんよ!』
ジェイド『ええ、ええ!それでこそです!』