第96章 *盛況アライブ(ジャミルの夢)*
『アズさんのあの目...もしかして』
ユウ『まさか、ウィンターホリデーの..?』
グリム『ユウ、レイラ、オメーも気づいたか?アズールのやつ、ウインターホリデーの時と違って、本当にジャミルに操られてるみてーだ』
カリム『...!!』
ヴィル『寮生のほとんどが談話室に集まってる..あれ、全部闇ってことよね。人数的には圧倒的不利。どうする、イデア?』
イデア『有利陣形を取って奇襲がベターでしょうな。気づかれないように背後に回りつつ、タイミングを合わせて先制攻撃しよう』
シルバー『了解した。イデア先輩、合図は頼む。みんな、行くぞ』
全員が静かに頷くと、足音を消して静かにジャミルたちの背後へ回るため動き出した
ジャミル『ああ、とても清々しい気分だ..これが自由か!最高だ。1番目障りだったカリムはすでにいない。そしてアズールも俺の手中に落ちた』
自分の意識があるのが一人だけだと思い、ジャミルは次々と独り言をこぼしていく。アズールの持つ情報を使い、他寮の寮長たちを陥れ、更には個人的に恨みを持つクロウリーをも陥れようと企みを募らせる
オルト『なるほどね。これは策謀でカリムさんを追い出すことに成功したルートってことか』
イデア『で、同じ策略で次の獲物を...ってマインドになってるわけだ』
シルバー『まずいな。思考が完全に闇に染まってしまっている』
『どうしよ..ジャミさん、このままだと戻ってこれなくなっちゃう』
カリム『〜〜〜〜〜っ!!』
『カリム、さん..?..っ!』
拳を握りしめ柱の影からジャミルを睨みつける。膨れ上がっていく感情を必死で抑えるが、今にも駆け出していきそうな雰囲気に、レイラは始めてみた彼の表情に息を呑んだ
ジャミル『そして学園長も追い出したら、この学園は俺の意のまま。俺がこの学園の支配者だ!あーっはははははは!!』
カリム『ジャミル〜〜〜〜〜っ!!!』
バキッ!!
ジャミル『ぐはっ!?』
『『『!!??』』』
ついに我慢の限界を超え、柱の影から飛び出すと、走る勢いそのままに握りしめた拳をジャミルの頬へと撃ち込んだ