第9章 *単独レギオン*
オンボロ寮
〔No side〕
ユウはまた夜中に変な夢を見て朝を迎えることになった
デュース『ユウ、起きろ。今日は"何でもない日"のパーティーだぞ。遅刻したら首をはねられる!』
ユウ『また不思議な夢...』
『ユウ...おはよ』
ユウ『レイラ...おはよう。こっちおいで』
眠気眼でフラフラとユウの腕の中へ収まると、昨日の夜出来なかった分強く抱き締める
ユウ『髪といてあげるね』
『ん...ユウに髪とかれるの好き』
ユウ『レイラの髪はフワフワしてる分絡まりやすいから』
ドンドン
デュース『ん?誰か来たみたいだな』
ケイト『おっはよー!昨日のお泊まり会は楽しかった?枕投げとかトランプとかして青春しちゃった?』
エース『ふぁ~、ケイト先輩おはよーございまーす。しましたよトランプ。グリムが全然ルール知らないから、ババ抜きだけど』
グリム『くそー!全然勝てなかったんだゾ!』
デュース『お前はジョーカーを引いた時、顔に出すぎだ』
ケイト『それじゃあ早速、昨日作ったタルトを持ってリドルくんに謝りにいこっか。っつか昨日のトラブルで今人手が足りてないから急いできてほしいんだよね』
エース『ヒトデ?』
ケイト『ううん、こっちの話。じゃあ"何でもない日"のパーティーに向けて、れっつらごー!』
ユウ『はい、出来た。うんキレイな髪だね』
『ありがと...サラフワだ..』
エース『レイラ、薬忘れんなよ?』
『ホントだ...デュース、お水ちょうだい』
ユウ『そこの蛇口からでるよ。水道はちゃんとキレイなの通ってるから』
デュース『分かった』
デュースから渡された水の入ったコップと、薬を手にレイラは苦戦しながらも大粒の薬を何とか飲み込むことに成功した。すると、レイラの体の周りが一瞬仄かな光に包まれ、光が消えると同時にユウが顔を近づけ匂いを嗅ぐ
ユウ『凄い...ホントに匂いが薄まってる。こうして近くで嗅いでも殆ど分からないよ』
『良かった...』
エース『そんじゃま、準備して早くハーツラビュル寮へ急ごうぜ!』