第3章 不思議の国、私の力
透とセスさんの間に挟まれて瓦礫とかした門の外へと走り出す。
「笑わせる!たった4人で逃げるつもりか!?」
ふと振り向いた私の目に敵の銃口がギラリと光るのが見えたその時。
バンッバンッバンッ
「きゃあっ!」
空に向かって銃が乱射されて兵にどよめきが走る。
見ると木の上に二丁の拳銃を構えた男性が騒然と立っていた。
「ルカ、セス楽しそうなことしてるしゃねーか。俺も混ぜろよ」
「「フェンリル!」」
「へぇー!仲間がいたんだ」
「そうみたいだね」
私たちがそんな話をしていると。
「その女たちを連れて門の表まで一気に走れ」
「「了解」」
「だから俺は、男だって!」
「まあまあ...落ち着いて」