第3章 不思議の国、私の力
「きゃあっ!」
私が思わず叫ぶと青白い光が現れ門番は、吹き飛んだ。
「なっ!なにっ!?」
「紅葉っ!?どうしたんだ!目の色が紫になってるぞ!」
「わからない!何か急に光って!」
私たちがそう話していると...。
「誰か...援軍を...」
(えっ援軍っ!)
そう思った瞬間また青白い光が現れ門が崩れ落ちた。
私は、力が抜けてそのまま座り込んだ。
「紅葉!立て!」
「無理!」
「今のうちに取り押さえろ!!」
(ど、どうしよう!!)
「ちょっとそこのアンタたち!女の子には、優しくしなさーい!」
その声の方に振り向くと二人組の男性が立っていた。
「俺は、女じゃない!!!」
「あら?ごめんなさーい!」
(黒の軍服...この人たちは黒の軍!?)
「怖かったわね」
「また同じ目に会いたくないなら俺たちから離れないで」