第7章 ホグワーツでの日常は
ウッドがわざと黒い笑顔を浮かべて茶化すように言った
二人は、それでクスクスと笑い合う
「それでもやっぱり邪魔はしたくないです」
「どうしても?」
「どうしてもです」
「………なら、マネージャーにならないか?」
「マネージャー?」
ウッドの提案に、オウム返ししてしまう
(マネージャーなんてクィディッチチームの役割にあったっけ?)
「非公式の役割なんだ
箒を試合や練習に持ってきたり、練習のコースを組んだりする
これはキャプテンとかが適当にやるんだが、どうしても人手が足りなくてな……マネージャーなら、補欠としてゲームに入れるし、そこまで目立ちはしないだろう?」
ウッドは微笑み、そう聞く
その笑顔から、彼の優しい気遣いが見えた
(確かにマネージャーなら、ハリーの立場を横取りしないかも…
それに補欠としてチームに入れるなら、これ以上の事ってないよ!)
「ぜひ!やらせてくださいウッドさん!」
満面の笑みでそう言うと、ウッドは「ははは!」と笑って優しく頭を撫でてくれた
(なんだかお兄ちゃんみたい……)
「じゃ、決まりだな!ヴィオラはシーカーとビーターの代理としてチームに入ってもらうよ
マネージャーの仕事はまたマクゴナガル先生から説明があると思うから、それを待っててくれ」
「分かりました」
「それと、その敬語はやめてくれ
俺は堅苦しいのは嫌いだ、呼び捨てで構わない」
「分かった、ありがとうウッド」
そう呼ぶと、ウッドは満足したように微笑む
そして、「よし!マクゴナガル先生の所に行くぞ!」と言い、二人でマクゴナガルの所へと駆けて行った
マクゴナガルには、ウッドからマネージャーになる事を説明してくれた
彼女はそれに優しく笑って了承してくれた
しかし、ヴィオラには疑問が残っている
「あの、マクゴナガル先生、先生は私がビーターにもなれるって言いましたよね?」
「はい、そう言いましたが何か?」
「シーカー代理なら分かりますが、なんでビーターもなんですか?」
「そりゃ、あなたがMrマルフォイを襲っていた鷹を箒で退治したからではないですか」
「ええ!見てたんですか?」
「見てたも何も、その鷹はこちらに飛んできたんですよ
ビーターは相手を邪魔する役割です、まさにピッタリでしょう?」
「……………………」
開いた口が塞がらなかった