第6章 ホグワーツへ行こう!
スネイプは荒々しい態度で続ける
「あの、50年前の忌々しい事件によってコールは死に、ヴォルデモートが誕生した!
トム・リドルはあの瞬間怪物となることを選んだ!
もし、彼女が今闇の帝王と接触すれば、どうなるとお思いですか?!」
「スネイプ先生!それだけは言っちゃいけねぇ!」
「やめるのじゃセブルス、ハグリッド」
ダンブルドアが少し強めに言う
それでその場にいた全員が黙り、口を開かなくなった
ダンブルドアは少し呼吸をして、ゆっくりと話す
「セブルスよ、確かにあの事件は忌々しく悲しいものであった、忘れたことは一時もない、しかしじゃ
ヴィオラ・マリエレンダはヴィオラ・コールではないのじゃ
確かに容姿と名前はコールそのものであるが、同一人物だと決まった訳では無い、変わらず、普通の生徒として接してくれ」
「ですがっ!」
「分かっておる、コールはおぬしにリリーを思い出させるのじゃろう?」
ダンブルドアは、「リリー」と言った
その名前は、スネイプが愛した人の名前であり、聞きたくなかった名前である
ヴィオラ・コールはリリーによく似ていた
笑い方や仕草まで、全てがリリーを思い出させた
あの悲惨な最後までも
スネイプには、少なくともヴィオラの存在はリリーと同じように大切なものだった
だが、彼女は死んだのだ
「おぬしがコールをリリーと同じように大事にしておったのは知っておる、だが姿が似ているという理由だけでMsマリエレンダを勝手に縛り付けてはならんのじゃ、分かるな?」
「……分かりました、ですが校長がそういうのなら吾輩がマリエレンダを監視します」
「…………」
「彼女が闇の帝王に何らかの形で見られては危険です
彼はコールを誰よりも愛していたのです、マリエレンダの姿を見れば危険に晒されます」
「…………良かろう、そこまで言うのなら好きにするといい、セブルス」
スネイプの言葉に、ダンブルドアは了承した
これで話は終わりだ
ヴィオラ・マリエレンダはスネイプが監視する
彼女が危険にならないように
ヴォルデモートに接触し、彼がヴィオラに手を出さないように
スネイプが守ることを了承した
「失礼します」
扉を開け、校長室から出る
スネイプは最悪の気分だった