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銀のヴィオラ 『ハリーポッター』

第34章 恋情記 前編



カーリー・サンダースという女生徒を無視して、周りと話す





「僕はリーマス・ルーピン
よろしくシリウス、ジェームズ」
「あぁ、よろしく」
「よろしくな」


話の途中で、シリウスとジェームズは2人の生徒と仲良くなった

リーマス・ルーピンと、ピーター・ペティグリュー




運命の出会いを果たしたこの4人は、大いに騒いだ

グリフィンドールで1番うるさいんじゃないかと思うほど







その時


「「わぁぁ!」」




ヒュルル〜




「ほとんど首なしニック!!」


誰かがそう叫ぶ

その途端に、風が吹いてくる



その風を目で追うと、人らしき幽霊らしき透けた透明の何かがあった


『やぁやぁ諸君、入学おめでとう』

「だ、誰!?」

「彼はサーニコラス
グリフィンドールのゴーストで、ほとんど首なしニックって呼ばれてるよ」

『出来ればサーニコラスと呼んでくれ』


サーニコラスと言うゴーストは、貴族のように優雅にお辞儀をする
その立ち居振る舞いは、本当にどこかの伯爵のようだった


生徒のひとりが疑問を声にする


「どうしてほとんど首なしなんだ?」

『この通りさ』


グチュッ!


「「うぇぇぇ!!」」


突然、サーニコラスは首を折り、中身を見せてきた
そこからは血や、肉や、骨が丸見えになっている


正直グロい。




『はは、驚いたかね?
最初は皆そういう反応をする』

「当たり前だろ!なんで首の中なんか見せてくるんだよ!」

『君もいずれ、ゴーストとなれば簡単に出来るんだぞ?』

「嬉しくねぇよ!」


思わずサーニコラスに言うも、笑いながらのらりくらりとかわされてしまった



「こりゃダメだ」と思ったシリウスである







『あれれ?今年はなんだか元気な子が多いねー』

『おぉ!こっちに来たまえ!もう始まってるぞ!』

『分かった分かった』





ふわり





それは、ゆったりと舞い降りてきた




ピンクブラウンの髪に、薄茶色の瞳
グリフィンドールのローブを着て、耳元には銀色の花のバレッタを差し込んでいる





『新入生の皆さん初めましてー!私はグリフィンドールのゴーストだよー!』




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